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中古物件は事故物件かもしれない!

割安でお得な価格で住宅を入手するために、新築ではなくて中古住宅を購入する方法があります。ただし、中古住宅を購入する場合は物理的に確認ができる部分だけでなく、目には見えない過去の履歴についても調べるようにしましょう。

中古住宅で購入後にトラブルになりやすい点として、物理的破損・法律上の問題に加えて心理的瑕疵も存在します。過去に住宅で自殺・孤独死・殺人などが起こった場合は、多くの人にとって心理的瑕疵物件となります。法律では売買取引の際に心理的瑕疵についても買主に報告することが義務付けられており、義務を怠ると賠償金の支払い義務が発生します。心理的瑕疵は住宅自体の物理的な品質とは無関係なので、中には気にしない人もいます。それでも事故物件として扱われると、売却時に相場よりも低い価格でしか売れなくなるので注意が必要です。

一般的に心理的瑕疵は購入前に報告されますが、不動産会社が把握していないケースも少なくありません。心理的瑕疵の報告義務は期間や基準が定められていないので、何度か転売されたり何年も経過すると報告する必要がなくなります。報告義務が消滅しても住宅で過去に事件・事故が発生したという事実は消えないので、事故物件を避けるためには自分で調査をする必要があります。

中古住宅の事故物件を見つけるために、インターネット上のサイトを活用する方法があります。“大島てる”というサイトにアクセスすると、日本全国の事故物件の確認ができます。地図上に事故物件の場所と内容が表示されるので、心理的瑕疵物件か否かを判断するのに役立ちます。このサイトには住所の検索機能が付いているので、購入予定の所在地を入力して表示させることも可能です。

“大島てる”に登録されている事故の内容はさまざまで、いずれも近所の人が投稿した情報に基づいています。発生した年月日や詳しい状況が確認できるので、不動産会社でも把握していないような心理的瑕疵物件かどうかを判断するのに役立ちます。ただしサイトに登録されていない事件・事故も存在するので、幅広く多くの情報を集めることが大切です。

中古物件は品質の割にお得に変えるというメリットがありますが、目に見えない部分で何らかの問題を抱えているケースが少なくありません。物理的な劣化・破損や法律上の瑕疵であれば自分で調べることができますが、心理的瑕疵については売主や不動産会社から教えてもらわなければ知ることができません。自殺や殺人などの心理的瑕疵は頻繁に起こるようなものではありませんが、購入前にインターネット上の情報も活用するなどして調べてみる必要があります。